ミツエーリンクスの歩み

in business since 1990

1990年7月、IT分野の幕開けともいえる時期に、電話の通信回線と音声を使ったサービスを提供する会社として、東京都中野区にミツエイリンクスは誕生。1995年に現在の「ミツエーリンクス」に改名し、日本のデジタルコンテンツ産業をリードする企業として歩みを進めてまいりました。

以来、企業のマーケティングやブランディングをデジタルメディアでサポートし、ビジネスを持続的発展に導く「コミュニケーション・デザイン・カンパニー」として、2020年には30周年を迎えます。

1990

ミツエイリンクス設立、はじまりは音声サービス

ミツエイリンクスは1990年7月、東京都中野区で誕生しました。

電話の通信回線と音声を、企業のマーケティング活動や採用活動に役立てるサービスを提供する会社として、業務を開始。自社の音声収録スタジオで電話回線を通してもノイズが発生しにくい音声データの収録方法を開発し、質の高いサービスを提供しました。

1991

日本初のフルデジタル収録が可能な音声スタジオを開設

会社設立の翌年にはデジタルオーディオワークステーションを導入。日本で初めてフルデジタル収録が可能な音声スタジオとなり、国内外の音声認識技術を研究・開発する企業への納品を行いました。現在に至るまで、映像や電話音声の収録をはじめ、多言語収録、音声合成・認識の研究開発向け収録など、技術革新のための質の高い音声サービスを提供しています。

1992

日本初となるFAX用画像処理サービスを開始

多くの企業でFAXが活躍していた1992年当時、FAXでやりとりされる情報は文字のみでした。写真や画像を送付すると、FAXでデジタル処理されたときに黒くつぶれてしまい、情報として何も伝わらない状態になっていたからです。そこでFAXでも鮮明な写真・画像情報を送信することができるシステムの開発に着手。縦横比が変わる、不鮮明な部分が残るなどの問題をひとつずつ解決し、FAX用画像処理サービス「鮮明画像出力システム」をリリースしました。このサービスは、ゲームメーカー、電子通信事業者、情報メディアサービス会社などに採用されました。

1993

業界にさきがけ、DTPによる版下を作成

活字による版下の作成が主流であった時代に、FAX送信用データ制作で得たツールと技術を生かし、業界に先駆けてDTPによる版下への取り組みを開始しました。早速お客様から印刷物の注文を受け、DTPによる版下で印刷会社に入稿。印刷会社とたくさんのディスカッションを重ねつつ、とうとう輪転機を回してもらうところまで進み、30万部の印刷物納品を実現しました。ここで得たノウハウは、1年後に本格的に始まるインターネット時代に大いに役立つことになります。

1994

ミツエーリンクス、インターネットと出会う

日本で最初にインターネットの商用サービスが開始されたのが1993年、翌1994年にはダイヤルアップ接続サービスが始まりました。当社もダイヤルアップ接続サービスに加入し、アメリカのホワイトハウスや、当時の革新的ブラウザであるMosaicのWebサイトを閲覧。インターネットの可能性に感銘を受け、Webサイト制作会社となるべく準備を開始しました。HTMLの技術知識を持つ人材は世の中にほとんどおらず、暗中模索で技術を体系化。その後、Webサイト構築を初受注し、時にはお客様から情報を提供いただきながら構築したWebサイトを納品しました。翌年には、社内でDTPデザイナーとして活躍していたスタッフが次々とWebサイトの技術を習得し、Webデザイン事業部を新設することになります。

1995

「ミツエイリンクス」から「ミツエーリンクス」へ

インターネットビジネスを推進していくにあたり、社名を「ミツエイリンクス」から「ミツエーリンクス」に変更しました。

なお、ロゴは当時から変わっていませんが、シンボルマークの配色は現在と違っています。

Webサイトのシステム開発事業を開始

この頃の国内Webサイトは、静的ページによるものが多くを占め、プログラムによる動的ページが実装されているものはほとんどありませんでした。そこに、国内大手メディアがサイト内検索システムを備えた大規模サイトの構築を検討。ちょうどCGIの習得を終えたところであった当社は、コンペに参加し案件を受注しました。サイト内検索システムだけでなく静的ページの自動生成ツールまで制作し、無事に納品したのをきっかけに、システム開発事業を開始することになったのです。

1999

業界初!!品質保証の国際規格 ISO9001を取得

品質にばらつきがある問題を解決するために、ミスや事故の低減をめざし、ISO9001という品質保証の国際規格を使い、社内作業の標準化に挑戦。ISO9001の求める基準をクリアするために大きな負荷とコストがかかりましたが、1999年、業界初となる認証取得を実現しました。認証は現在に至るまで更新され、当社の品質を支えています。

2001-2004

さらなる品質向上を目指して、各種マネジメントシステムを取得

2001年には国内初となる苦情対応マネジメントシステムJIS Z 9920への対応を自己宣言、またこれも国内初となる情報セキュリティ英国規格BS7799の認証を取得。

2002年には情報セキュリティ管理の適合性評価制度ISMSの認証を取得、また国内初のコンプライアンスシステム規格ECS2000への対応を自己宣言。

2003年には業界に先駆けてプライバシーマーク制度の認証を取得。

2004年には世界初、苦情対応マネジメントシステムの国際規格ISO10002への自己適合を宣言、CMMI(Capability Maturity Model Integration)レベル2を達成、労働安全衛生マネジメント規格 OHSAS18001に準拠しました。

2004

Web標準化への取り組み

Webサイトの黎明期、Webサイトは、新聞や雑誌、会社案内パンフレットなどの印刷物をそのままサイト上に表現しようとする、言ってみれば「印刷物ファースト」の考え方で構築されていました。時が移り、欧米の新聞社などで記事をまずWebサイトに公開するという「Webファースト」が始まり、企業においてもWebサイトのコンテンツから企画するという流れが当たり前になっていきます。そのような中、当社はWebサイトの技術標準化に率先して取り組むべく、World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進するために設立された標準化団体「World Wide Web Consortium(W3C)」メンバーに登録。業界に先駆けて、Web標準準拠サービス、アクセシビリティガイドライン準拠サービスなどをリリースしていきます。

2005

誕生の地「中野」から「西新宿」に事務所を移転

東京都中野区に誕生し、新井薬師の門前町で成長してきた当社ですが、業務が拡大し、スタッフも増えたことで事務所が複数に分かれてしまっていました。そこで業務効率化をめざし、ワンフロアにスタッフが集まることのできる西新宿のビルに引っ越しを決定。15階から見える西新宿の景色に感動しつつ、新しい事務所での業務を開始しました。

2007

日本企業で唯一となる「UXalliance」に加盟

Webサイトのユーザビリティ、ユーザーエクスペリエンスに注目が集まる中、当社はユーザーの視線の動きをとらえて分析し、Webユーザビリティの改善につなげる「アイトラッキング分析」サービスや、ペルソナ手法の研究、開発を通して顧客志向のあり方を多方面から検討・検証する「ペルソナ・シナリオ作成」サービスなどを次々とリリース。専門機器をそろえ、社内でユーザーテストが実施できる「ユーザーテストスタジオ(UTS)」を開設したほか、各国のユーザビリティ・プロフェッショナルによって構成されるユーザーエクスペリエンス企業の国際ネットワーク「UXalliance」に加盟しました。「UXalliance」に加盟している企業は、日本では唯一当社のみとなります。これにより、ユーザビリティ・UXの向上への取り組みを強化しました。

2012

レスポンシブWebデザインへの対応を本格化

時代はWebファーストから変わって「モバイルファースト」の時代を迎えていました。Webサイトにアクセスするための端末は、パソコン、タブレット、スマートフォンと多岐にわたります。Webサイトには、画面幅が大きくても小さくても情報をきちんと伝えられる柔軟な作りが求められていました。当社は、ひとつのWebサイトで柔軟な画面幅に対応可能な「レスポンシブWebデザイン」技術にいち早く取り組み、自社サイトをレスポンシブWebデザイン化。さらには本格的にサービスとして提供を開始しました。

2回目のオフィス移転、仙台と大阪にも進出

2005年に西新宿に移転をしてから7年、当社はさらなる発展を遂げ、オフィスが手狭になっていました。そこで7月、同じ西新宿内のさらに広い事務所に移転し、業務を開始します。

さらに同じ年の11月には、当社の技術拠点として仙台オフィスを開設。同じく11月末には関西地方の営業・ソリューション拠点として、大阪オフィスを開設しました。

2014

「運用ファースト」をスローガンにしたサービスを開始

Webサイトの新規構築やリニューアルは、その後に続く運用の第一歩にすぎません。従来提供していた、お客様先に常駐してWebサイト構築・運用をサポートする「オンサイト」をはじめとする運用関連サービス群を強化することはもちろん、新規構築・リニューアル時からWebサイトの継続的改善のしやすさを見据えた環境を整えることをより強く意識して、サービス提供を行う取り組みを開始しました。

収容人数が2倍に!セミナールームをリニューアル

ミツエーリンクスでは、顧客企業のWebサイト構築・運用に役立ててもらいたいと、当社のスタッフが講師となりさまざまなテーマで無料セミナーを開催しています。2004年から開催し、好評価をいただいて年々参加者も増加していることから、セミナールームの広さ・席数を約2倍にリニューアルしました。また、スタッフ同士のブレスト・ミーティングや、休憩時間などで使える多目的スペースを開設。社内イベントなどでも活用されています。

2018

プロジェクト専用ブース「T-Booth」を開設

ミツエーリンクスでは、プロジェクト専任のチームを構成して、当社内から、もしくはお客様先に常駐してサービスを提供しています。お客様によっては、オフィスに常駐できるスペースが無いが、情報の機密性が高いので当社内で業務を行う場合でもセキュアな環境を整えてほしいというご要望をいただくことがあり、そのようなご要望に応えるために、プロジェクト専用の個室を準備しました。専用線を引いたり、お客様が来社してスタッフと一緒に業務ができたりするようになっています。

需要の増加に伴い、第2UTSを開設

2007年に最初のユーザーテストスタジオを開設してから、機材や設備などをバージョンアップし、事務所移転に伴いスタジオも移転をしてきました。そしてここ数年はユーザーテストの需要が高まっていることもあり、2つ目のユーザーテストスタジオを社内に開設。第1UTSと同じく、インタビュールームとその風景を観察できるモニタールームで構成され、より多くの要望に応えることができるようになりました。

人×ロボット、最新のWebサイト運用サービスをリリース

コンピューター技術の進歩で起きた第三次産業革命から、コンピューター自体が判断を行うようになる第四次産業革命の時代となり、認知技術によりデジタルレイバーと呼ばれる仮想労働者が業務を行うRobotic Process Automation(RPA)を活用した業務効率化に取り組む企業が増えてきました。RPAの導入は人事や経理などの業務に導入されることが多いのですが、当社は定型業務の多いWebサイト運用にも活用できるのではないかと考え、導入を開始。お客様のWebサイト構築時や、お客様自身の業務効率化に貢献しています。

2020

創業30周年を迎えました

1990年に創業した、ミツエーリンクスはこの年30周年を迎えました。創業時の精神に立ち戻り、すべての成長の基となる「人材育成」をテーマとし、さらなる発展を目指すさなか、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、事業環境の変化が求められました。IT企業として、時差出勤やリモートワークに対応、非対面での営業活動やコミュニケーションのオンライン化に取り組むことで、コロナ渦においても安定的な経営を続けることができました。

2021

サステナブルWebデザインソリューションの提供を開始

森林火災や大雨など、地球温暖化が要因と考えられる自然災害の激甚化を背景として、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが、世界中で加速。日本でも、SDGsを経営の羅針盤とし、地球温暖化をはじめとする社会課題に取り組むことで、社会全体の持続可能性に貢献しようという動きが浸透し始めています。 電気の利用が必須となるWebを介したコミュニケーションも、そうした流れと無関係ではありません。今後、より少ない消費電力でビジネスニーズとユーザーニーズの双方を満たすWebデザインが、社会全体の持続可能性=サステナビリティという観点から求められるのではないかと考え、ミツエーリンクスは「サステナブルWebデザイン ソリューション」をリリースしました。

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